
今回、「ひとしお」の意味や漢字などをご紹介します。
先日、ひょんなことから
「ひとしお」
を使う場面がありました。
でも漢字が思い浮かばず…
「一塩かな?」
「でもそれ、塩加減じゃんね?」
と疑問に思ったので、記事にしました。
同じ疑問を持つ方の参考になれば幸いです!
◯「ひとしお」の漢字と意味

まずは、「ひとしお」の漢字と意味です。
テレビなどで見聞きする馴染みのある言葉。
でも、意外と漢字を知らない方は多いかもしれませんね。
ただ漢字を覚えるより成り立ちを知った方が分かりやすいので、由来にも触れますよ!
「ひとしお」の漢字は「一入」
「ひとしお」は漢字で、
と書きます。
正直、これで「ひとしお」って読むのは知りませんでした...
言葉の意味や類語は、
・程度や状態が一段と増すことを表わす
【類語】
・格段・一段・一際 など
「ひとしお」の由来
「ひとしお」は、
染物を浸ける回数を表わす言葉が由来。
というそうです。
布などを染めるとき、染料に付けてしばらくして取り出すと、すごく綺麗に色が入って美しさが増しますよね。


その様子から、
程度が増す際に「一入(ひとしお)」
が使われるようになりました。
なお、浸す回数によって、
・1度浸す = 一入(ひとしお)
・2度浸す = 再入(ふたしお)
・何度も浸す= 八入(やしお)、百入(ももしお)
と変化するとか。
◯「ひとしお」の使い方の例

「ひとしお」の漢字や意味が分かったところで、続いては使い方の例をご紹介します。
よりキャッチーにお伝えするため、
猫を用いた例文にしてみました!
(誰得なんよ...)
例文①「喜びもひとしお」
まず、こちらの例文から。
例文では病弱な子猫がたくましく成長し、良い方向への変化を喜ぶ様子を表わしました。
「ひとしお」は喜びの程度を増しています。


「ひとしお」を辞書などで引くと、ただ喜びが大きいときに使うというより、
何か理由があって喜びが増している際
に使われます。
上の例文では、
「子猫が幼い頃に病弱だったこと」
が理由に該当。
ただでさえ成長は喜ばしいことですよね。
そこに「病弱だった」が加わることで、無事に成長したことへの喜びや感動が大きくなっているわけですね。
例文②ひとしお美味しく感じる
続いての例文はこちら。
この例文は猫の気持ちになって考えました。
猫が大好きなおやつ「ちゅーる」を巡って飼い主との攻防戦があったものの、最終的にはゲットできたという状況。
美味しさの程度を増しています。
美味しさが「ひとしお」になった理由は、
攻防戦の末に得た
というところ。
猫は「ちゅーる」をゲットするためにすりすりしたり、うるうるおめめで見つめたり...
さまざまな工夫をしたのかもしれません。
ただ何とな~くもらうよりも、
自分が努力して得た「ちゅーる」
なので普段よりも美味しく感じたわけです。
猫を飼えるようになったら、喜びも「ひとしお」だろうな~。


「ひとしお」は染物が由来で漢字で「一入」と書く

「ひとしお」についてご紹介しました。
程度を増す際に使う言葉で、さまざまシーンで使うことができます。
テレビなどで用いられる機会も多く、覚えておいて損はないでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!