
この記事では、「違和感(いわかん)」の意味や使い方、例文をご紹介します!
文字に触れる機会が多いWebライターですが、何気なく使う言葉も改めて考えると、
「あれ、合ってる?」
と思うことがあります。
そこで今回は、使い方に迷う人も多い
「違和感を覚える」に関する備忘録です。
ただ、「違和感を感じる」でも間違いではないとの意見も。
なぜこのような結論に至ったのか、興味のある方は続きを読んでみてください!
【違和感を覚える?感じる?】使い方と例文を知ろう

まずは、「違和感を覚える」の「違和感」部分の意味や使い方。
何となく使っている言葉でも、改めて理解を深めると面白いものです。
また、日本語の難しさや奥深さも知ることができますよ。
「違和感」の意味
辞書などで「違和感」を引くと、
・居心地が悪い
・食い違っている
・しっくりこない
などの意味が記載されています。
類義語としては、
・疑問視
・ちぐはぐ
・不自然
・ミスマッチ
・不相応
などなど。
「違和感」という言葉は幅広いシーンで使われるため、類義語も分野が少々幅広め。
言い換えれば、様々な状況や状態で使える万能で使い勝手が良い言葉ということですね。
「違和感」の使い方と例文
「違和感」のおおよその意味が分かったところで、使い方を見ていきましょう。
①今日の猫の甘々な態度に違和感を覚える
②見慣れた街の風景なのに、どこか違和感がある
①の例文では、いつもと違う猫の態度に
しっくりこない状況。
普段はツンツンなのに今日は激甘で、
「ん?何か違うぞ?」
と、日常との差に「違和感」を覚えたわけです。
続いて例文②では、いつもと同じ街の景色を見ているはずなのに、
どこか馴染めない、不自然に感じている状況を表わしています。
上記2つの例文では、「違和感」をあまり良い意味では使っていません。
①は、高いちゅーるをねだられそうな予感
②は、変わってしまった街への居心地の悪さ
などの意味が込められている印象です。
庶民はなかなか沢山はあげられない...


【違和感を覚える】「違和感」は「感じる」ではだめなの?

私は先程の例文で、「違和感」を「覚える」と使っています。
「感じる」は間違いと言われていますが、
"そうとも言い切れない"
のが「違和感」の使い方の難しさ。
なぜ間違いと言い切れないのか、謎に迫りましょう!
「違和感」は「感じる」でも良いとの意見も
実は、「違和感」を「感じる」という表現の正誤は、専門家の中でも意見が分かれます。


どういうことか詳しく見てみよう!
意見が分かれる理由は、二重表現かどうか。
「違和感」は、
「違和」と「感」に分けられます。
そこから転じて、物事や状況などがしっくりこない様子にも使われています。
「違和感」の「感」は、「~な感じ」の意。
砕けた表現に言い換えると、「○○っぽい」とか「○○な雰囲気」とかかな...
・「感じる」には、感覚器官を通じて情報を得たり、感情を抱いたりすることという意味がある
・「感」のみだと、物事の様子を表わすときに使う
「感」と「感じる」は、上記のように少々意味が異なるため、
"二重表現にはならない"
というのが「違和感を感じるOK派」の意見です。
分類としては、
「歌を歌う」
などと同じとされています。
どうしたらいいんですか!?


多数派に合わせるんや!!(笑)
「違和感を感じる」より「違和感を覚える」の方が良い
間違いではないと言われる「違和感を感じる」ですが、専門家でも意見は対立。
世間の常識として浸透しているのは、
圧倒的に「違和感を覚える」です。
そのため、改まった場では「違和感を覚える」と使った方が間違いないでしょう。


「覚える」以外には、
・違和感を抱く
などが使えますよ。
なお、日本語は時代によって意味や読み方などが変わります。
今後、「違和感を感じる」がベターになる日が来るかもしれません。
【違和感を覚える?感じる?】「違和感」は「覚える」を使おう!

「違和感」は「覚える」のか「感じる」のかについてご紹介しました。
「違和感を感じる」でも間違いではないとされるものの、メジャーなのは「違和感を覚える」。
改まった場では、「違和感を覚える」と使った方が間違いないでしょう。
今後も、様々な言葉の使い方や意味に触れられたらと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!