
この記事では、「という」と「と言う」の見分け方をご紹介します。
Webライターを始めてから、言葉の使い方や漢字の変換に迷うことがあります。
今まで何気なく使っていた言葉も、
「どっちだ??」
と、ふと思うことが少なくありません。
そこで今回は、文章でよく使う「という」と「と言う」の違いや見分け方、使い方についてご紹介します。
備忘録ですが、参考になれば幸いです!
「という」と「と言う」の違いを知ろう

Webライターに限らず、文章作りをする機会がある方は多いのではないでしょうか?
そこで、使う頻度が高い「○○という」と「○○と言う」の意味をご紹介します。
意味を理解すれば、漢字か平仮名か迷うことが少なくなるかもしれません。
「○○と言う」は実際に言葉にすること
「○○と言う」は、漢字の通り
実際に言葉を発する場面で用います。
「言う」だけだと、
・口を通して言葉に出すこと
・思ったことを言葉で表現すること
などの意味があります。
つまり、胸の内で感じたり、思ったりしていることではなく、その感情を実際に口に出すことが「言う」に当てはまるわけです。
「○○という」は「言う」の意味が薄く弱くなったもの
続いて、「○○という」の意味です。
辞書などには、
「言う」の意味が薄く弱くなるときに使う
と記されています。
さらに用途を見ると、
・代表的な物事を挙げるとき
・何かを伴うとき
などに使うと例が記されていました。
あと使い方として、
とも記されています。
体言は活用がなく、主語になるもののこと。
名詞や代名詞などを指します。
分かりやすく言い換えるなら、誰も何も言ってないときは平仮名の「という」です。
(むしろ分かりにくい?)


「○○と言う」と「○○という」の使い分け方を例文でチェック
2つの意味を大まかに理解したところで、次は使い分け方をご紹介します。
まず、漢字表記の「○○と言う」の方から。
漢字の「言う」は、実際に言葉を発する際に用いるので、「○○と言う」の前には何かを言っておく必要があります。
【例文】
彼は猫を「可愛い」と言うが、私は尊いと思う
この場合、彼が猫のことを実際に「可愛い」と口に出しているので、漢字の「と言う」を用いてOKです。
続いて平仮名表記の「○○という」です。
こちらは、
「言う」の意味が薄れたときに使います。
「タマ」という猫がいた
この場合、タマ自身が「タマ」と言ったわけではないため、平仮名表記の「○○という」を用います。
「タマ」は固有名詞(体言)なので、
にも当てはまりますよね。
ちなみに、猫が
「私はタマと申す」
と実際に喋った場合は
漢字表記の「言う」を適用できます...
でも、その場合なら、
「タマ」と名乗る猫がいた
など、分かりやすい表現を用いた方が誤解を招かないと思います。


【番外編】「あっという間」と「あっと言う間」の違いは?

「○○という」と「○○と言う」の使い分け方をご紹介しました。
同じような表現で迷いやすいのが
「あっという間」。
こちらにも「という」が含まれますよね。
この場合、「あっと言う間」と「あっという間」のどちらが正しいのか調べてみました。
「あっという間」の意味
「あっという」間には、
・ほんの一瞬
・「あっ」と短く声をあげる合間
などの意味があります。
3つ目の意味に注目すると、実際に「あっ」と声をあげていることが分かりますよね。
なので、この場合は漢字表記の「言う」を用いた「あっと言う間」が使えます。
文章などでは平仮名表記を用いた「あっという間」をよく見かけるので、シーンで使い分けると良いかもしれませんね。
「あっとゆう間」は文字表記では間違い
「あっと言う間」を発音するときって、
「あっとゆう間」になりませんか?
文字を書いたり、メールを打ったりする際も「あっとゆうま」を使う方がいるようです。
結論から言うと、
・文字では「あっという間」が正しい
・発音は「あっとゆう間」でOK
調べてみると奥が深かったのですが、
「言う(iu)」のように母音が続く場合、文字と発音が変わることがあるとか。
そのため文字表記では「言う(いう)」なのに、発音は「言う(ゆう)」になります。
日本語って難しい...
「という」と「と言う」は実際に口に出すか出さないかの違い!

「○○という」と「○○と言う」の違いや使い分け方をご紹介しました。
どっちが正しいか迷ったら、実際に口に出しているかどうかで判断すると分かりやすいかもしれません。
備忘録的記事ですが、お役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!