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【全然の活用法】「全然OK」や「全然大丈夫」は正しい?間違い?「全然」の意味や使い方の備忘録

にけ
Webライターのかおとにけです。

この記事では、「全然」の意味や使い方をご紹介します。


日々様々な言葉に触れる中で、「全然」の使い方に迷うことってありませんか?

私自身、LINEや会話では「全然OK」や「全然大丈夫」と用いるものの、Webライターとして記事を書く際には「全然○○ない」と否定の意味で使うことが多く...

どちらが正しいのかはっきりさせるために、この記事を書きました。


結論から言うと、間違いとも言い切れないものの一般的には打消しを伴う表現が正しいとされているため、改まった場では「全然OK」や「全然大丈夫」は使わない方が良いということになります。


なぜ上記の結論に至ったのか気になる方は、ぜひ続きを読んでみてください!


「全然」の意味や使い方を知ろう


まずは「全然」の基本的な意味から。

普段何気なく使っている言葉も、改めて辞書を引いてみると新たな発見があるものです。

意味を知れば、


「全然OK」

「全然大丈夫」


の正誤が見えてくるはずです。


打消しを伴って「全然」を使う場合


「全然」を辞書などで調べると、打消し表現を伴うか伴わないかで意味が異なります。

なお、「全然」は主に副詞

副詞は言葉の意味を説明する言葉。「大変」や「結構」、「とても」など。擬声語や擬態語も副詞に入る。呼応の副詞も有る(決して○○ない)など。


打消しを伴う場合は、


(副詞として)
・全く
・まるっきり
・少しも
・まるで


などの意味があります。

打消しを伴うというのは、後に「○○ない」などの表現を伴うということ。

例を挙げると、


「全然興味ない」(少しも興味ない)

「全然知らない」(まるっきり知らない)


といった感じ。

全否定する際に用いられる表現です。


私的には打消しを伴う表現が一番ポピュラーで、間違いない使い方かなと思いました。
かお
にけ
むしろ、この使い方しかないと思われがちよね。


「全然」には「すっかり」や「余すところなく」という意味も


続いて打消しを伴わない場合


(形容動詞)
・余すところなく
・まったくそうである様子
(副詞)
・すっかり
・残りなく


「全然」には上記の意味もあるようです。

※「全然」が形容動詞として用いられることは稀なので、ここでは副詞に触れます。

副詞の場合の使い方として、


「旅行の予定は全然君にお任せ!」


といった使い方ができるかなぁと...

上の例文では「全然」が「すっかり」や「残りなく」を意味することから


「旅行の予定は君にまるっきりお任せ」


と言い換えられます。

旅行の予定を丸投げするなんてひどいけど...


この使い方だと、「全部」と似たような意味を持つみたいですね。
かお


にけ
こんな使い方もできるんだ~!

でも、ポピュラーじゃないから間違って使っていると思われそう...


後に肯定表現を伴って使うことも可能

例を挙げると、


「全然良いよ~」(まるっきり良い)


は、正しい使い方と言えます。


ということは、後に肯定を伴う「全然OK」や「全然大丈夫」も使用可なのかしら?

ただ、「OK」は英語表現なので、言葉の乱れを指摘されればそれまでですが...

かお


ただし、肯定表現を伴う使い方はあまり浸透していないため、間違いだとされることも...


学校のテストなどで問われる際には、否定を伴った表現が正しいと思っておいた方が良い◎


なお、「全然OK」や「全然大丈夫」は、表面的には肯定ですが、相手の気持ちや考えを推測した上での否定表現だという見方も


例えば、


A君 「この前預かった猫、体調大丈夫?」

B君 「全然大丈夫だよ~」


というやり取りがあったとします。

B君の台詞は、

「体調は全然問題なくて大丈夫」という言葉を省略した「全然大丈夫」とも、

A君の心の声「体調大丈夫じゃなさそうだけど」を推測し、それを否定する「全然大丈夫」とも捉えられるということみたいです。

なんだか難しい...


「全然」の「とても」という意味は近現代では俗用


こちらも否定を伴わない表現で、


・非常に
・とても


などを意味します。

ただ、この意味は辞書などで「俗用」として紹介されているようです。


俗用とは一般的な使い方や用法のこと。ややマイナスの意味が含まれる。


つまり、「世間で広く使われているけれども、正しいとは言いきれない」とやんわり伝えていることになります。


ここの解釈は、専門家でも意見が分かれるようです。

広く使われるようになれば、俗用ではなくなる可能性を含んでいるのかなと...

かお


にけ
言葉の意味とか使い方って、常に進化し続けるんだね!



「全然」は時代によって意味や使い方が変わった言葉!


「全然」の意味をご紹介しました。

意味だけを見ると、「全然OK」や「全然大丈夫」が正しい使い方なのかは正直微妙...

そこでここからは、より深く理解するために「全然」の歴史をご紹介します。


元々は肯定的な意味で使われていた


近年は打消しを伴って全否定を意味する「全然」ですが、江戸時代辺りは肯定的な意味で使われることもあったようです。

ただ、当時はスマホパソコンもない時代。

言葉の意味が広く浸透したわけではなく...

「全然」が広く知られるようになった明治~昭和頃に肯定的な意味合いが徐々に薄れていきました


「全然」って、実は使い方が難しい言葉なのでは...?
かお


にけ
多分、ここまで読んだ人みんなそう思っているよね(笑)


現在での意味は打消しを伴うものが一般的


「全然」は時の流れによって意味が変わった言葉で、現在は打消しを伴った表現が浸透

つまり、「全然○○ない」がポピュラー。

これまでご紹介した通り、肯定表現を伴った使い方ができるものの、広く認知されている打消しを伴った表現を用いた方が無難ということです。

本記事の内容をまとめると、


「全然OK」や「全然大丈夫」は、友人間で使う分には問題ないものの、違和感を覚える人もいる。改まった場で使うのは避け、別な言葉に言い換えるべき。


ということになります。

「全然OK」や「全然大丈夫」を言い換える際には、「全然問題ない」「全然構わない」を用いると良いかもしれませんね。



◯「全然」は使い方が難しい言葉だった


「全然」の意味や使い方をご紹介しました。

肯定を伴っても打消しを伴っても使えるものの、打消し表現が広く浸透しているため、

肯定表現を使うと、


「この人、常識無いな?」


と思われる可能性があります。

打消しを伴った表現が無難!と覚えておきましょう!


最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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かおとにけ

Webライター|プロテインマイスターの資格所有|「プロテインをもっと身近に」をモットーに楽しく可愛くプロテイン情報を発信|プロテインレビュー中心|自分自身が過去にプロテイン選びを失敗・継続断念した経験から分かりやすいレビューを心掛けております|お仕事依頼は問い合わせから(´ω`*)|

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